先日テレビで、7秒しか記憶がもたないという人の特集をやっているのを見ました。原因は分からないですが、まだ若い人なのにインタビューする人との会話中ずっとメモを取り続けているのです。
もうその生活を何十年も続けているそうで、メモがなければ会話が成立しなくなってしまうのでしょうね。7秒かどうかは定かではないですが、母親も似たような感じです。
記憶というのは思考にとっては必須のものであり、記憶が使えないと思考は空回りするだけでいずれはパニックになるか諦めることになってしまいます。
ところで意識というのは記憶とは無縁だということをご存知でしょうか?瞑想状態では記憶と共に思考が落ちて意識だけになるので、意識が記憶を使わないのは明らかですね。
人生という物語の中を生きて行くためには、思考も記憶も必須なのですが、それを観照し続ける側になるのであれば覚醒した意識があればいいのです。
その場合には、何らかの理由で短期記憶に障害が起きても、何ら支障はないということになりますね。自我として生きてる限り、それを想像するのは難しいですが。
とはいえ記憶障害があろうがなかろうが、日頃から思考よりも意識の方に重点を置いた生き方、つまりは意識的であることがとても大切な事だと再認識させられますね。