人生に回り道はない

最近ますます強く感じるようになってきたことがあるのですが、それは人生は全くの一本道なんだなということです。分岐するような道はないのです。

11年前に会社員を辞めて、セラピストとしてやっていくことになったときに、自分は何と言う回り道をしてきてしまったのだろうとつくづく思ったものでした。

学生から社会人になるときに、すぐにこの仕事を目指していれば、20年以上にも渡る苦しいだけの会社員生活を経験せずに済んだのにと。

それだけではなくて、今頃多くのキャリアを積んだすばらしいセラピストになっていただろうにと真剣に思ったものでした。

それでも少しセッションをするようになって、いやいやこの年齢になった今だからこそ自分はこの仕事をすることができるに違いないと分かるようになったのです。

意味がないと思っていた会社員時代の経験も、セラピストになるためにはそれなりに必要なことだったのだと思えるようになったのです。

しかし、最近ではそうした納得の仕方をする必要さえなくなってしまったのです。なぜなら、人生は一本道だということが分かってきたからです。

人は誰も回り道や寄り道などすることはできないということです。人は何度も人生の分岐点ともいうべき地点に立つと思える経験をします。

でもそれは表面的にそう思えるだけであって、本当は選択肢はないのです。お父さんとお母さんによって原初の受精卵が出来たときに、その人の人生のシナリオは決定しているということです。

先ほどこのブログを書き出す前に、どんなことを書こうかなと考えている自分と、これからどんなことを書くことになっているのかなと思っている自分の二人がいました。

徐々に後者の意識の方がより優勢になってきつつあるのです。これはとても気の休まる思いがします。結果に対する責任を感じることがなくなっていくからです。

過去を悔やむことも、未来を憂うこともどちらもなくなるのです。どれだけジタバタしたところで、すべてはシナリオ通りに推移していくだけなのですから。

だからのん気に、そして悠々と、今を楽しむことです!