つかの間の真夏の夢

それに心を乱されてはならない。よく考えなさい。よく見つめなさい。それは大いなる秘密、覚者たちの大いなる秘密のひとつだ。すべては取るに足りない、つかの間の真夏の夢だということに、ただ油断なく醒めていることだ。それは過ぎてゆく。それはすでに過ぎてゆこうとしている。

by osho

夜見る夢というのは興味深いですね。それがどんな夢であろうと、自分の内面にないものは出てこないのですから。

相当に奇妙キテレツなものになったり、なにかがデフォルメされたりはしていますが、その要素となる元のものは自分のマインドの中にあるのです。

目覚めて夢から覚めれば次第にその夢のことは忘れていってしまうのが普通で、現実の世界へと戻っていくわけです。

けれども、目覚めた後もずっと夢の中で生きているような人もいます。街を歩きながら何やらブツブツ独り言を言ってる人をたまに見かけます。

彼らは現実の世界にいながらも、マインドのほとんどが夢の世界で生きているということですね。

そして正常な私たちはと言えば、朝目覚めた後はどんな夢も後にして100%現実の世界で生きている…、そう信じています。

ところが残念なことに、マインドの90%は夢の中にい続けるのです。潜在意識というのは夢の塊なのです。

自覚を持って現実を生きているのはたった10%に過ぎません。そして、↑上の文章によれば、人生そのものがつかの間の真夏の夜の夢だと言っているのです。

現実に即して生きているつもりでも、マインドの中身を外側に投影し続けているのです。だからそれを夢だと言われても仕方がないのですね。

私はそれを物語と呼んでいます。マインドが落ちた時に初めて、夢から本当に醒めて真実を見ることになるということです。

所詮夢ならば、気楽に生きればいいですね!