思い出に浸れない

高校一年のときのクラス会の通知をもらって、もう随分と長い間その頃の友人たちに会ってないなあと思っていたのですが。

幹事さんから前もって、当時の思い出などを各自メールするように言われて、思い出そうとしてみたのですが、どうでもいいくだらないことしか出てこなくて。

誰にでも懐かしい思い出というのがあるはずですが、私はどちらかというと楽しいことよりも嫌な記憶の方を思い出す習性があるようなのです。

だからなのか、過去のどの時代を思い出しても、そこに戻りたいと思ったことは一度もありません。

要するに、今が一番いいのです。幼稚園から始まって小中高、そして大学とそれぞれの年齢に応じたそれなりの生活をしてきたのですが、魅力的な時期として思い出すことはないのです。

サラリーマンを二十年以上続けていた頃も、今となってはどうでもいい時代だったとしか思えないのです。

そういうわけで、あの頃はよかったなあという感慨に浸ることはできないのですが、それでも昔の仲間に会えばそれなりに思い出すこともあるのでしょうね。

過去のいかなる部分にも興味が薄れてしまえば、それはある意味では執着がなくなっているということでもあるのです。

もしもここは思い出したくないという過去があるなら、率先してその部分を見つめてみることをお勧めします。

しっかり見ることができて初めて、どうでもよくなるのですから。思い出にそれほどの興味がなくなれば、それに合わせるように未来にも興味がなくなっていくはずです。

今日を思い切り楽しむことだけを考える人生はシンプルでいいと思いますね。