思考を止められない

少し目を覚ましなさい。自分の言語パターンから目を覚ますのだ。言葉に酔いしれるのはやめなさい。そうすれば、ものごとはとても簡単になる。ものごとはほんとうに易しい。ものごとはひじょうに単純だ。真理は単純そのもの、あなたが複雑なだけだ。真理は今ここに在る。家に戻ってきなさい。

by osho

いつの頃からだったか忘れたのですが、自分は何かを考えることをやめることができないのだと気づいたのです。

その時は多少ともショックを感じたことを覚えています。だって自分の内面は自分自身のものなのに、それを自由にすることができないなんて…。

考えようとすることは難しくないのに、考えるのをやめようとすることがどれほど困難なことなのか、びっくりしたわけです。

↑上で「自分の言語パターン」と表現しているのは、実は年がら年中マインドの中で繰り返している思考パターンのことです。

人間は複雑な思考を使えるようになったのですが、それは言語を発明したからです。思考を下支えしているのは言語なのです。

つまり、何かを考える時には必ず言語を使っているのです。ちょっと試してみればすぐに分かるはずです。言葉なしには考えることができないと。

言葉が悪いのではなく、それを止めることができなくなってしまったことが最大の問題なのです。

なぜなら、言語=思考が物事を複雑にしている張本人だからです。真理は単純だと言っています。それは確かにそうですね。

思考が停止した時に、時間も一緒になくなったという体験をしたことがありますが、時間は実在する何かではなく、思考が生み出した概念なのです。

時間がなければ、過去や未来も消えて単純そのもの。今この瞬間だけがあるのですから。悩み事からは当然解放されてしまうはずですね。