真実は自分よりも近い

海の中にいる魚たちは、決して海のことを知ることはありません。なぜなら、彼らにとっては海でないところがないからです。

何から何までが海であり過ぎて、それを感知できないでいるということです。それと同じことが私たちにも起きているのです。

それはあまりにも、何から何までが真実、つまり全体性なので、それを感知することができずにいるということ。

宇宙全体のストーリーが起きる場だと思えばいいのです。だから、真実は私たちのあらゆるものを取り巻くものなのです。

私たちは最も自分に近いものは自分自身だと思い込んでいるのですが、それよりももっと近くに満ちているもの、それが真実であり全体性なのです。

それは一瞬であれ、自分を取り巻く煙幕のような思考(自我)が晴れた瞬間に、な〜んだという感じで感知するようなものです。

それには瞑想が役に立つかもしれませんし、日頃意識的であるように生きることが感覚を繊細に保ってくれることによって、感知できるようになるかもしれません。

全体性を感知すると、それがあまりにも全体過ぎて途方もない感覚になるでしょうね。生きている間にそれを知るなら、生死の違いも無くなるような気がします。