「仕事」か「遊び」か…

人間の行動には、二種類のものがあるのです。私の勝手な言葉を使えば、その一つが「仕事」であり、もう一つは「遊び」なのです。

「仕事」とは、手段と目的が別々であり、「遊び」とは手段と目的が一つであるということ。そして、「仕事」の原動力は恐怖であり、「遊び」の原動力は愛なのです。

子供が無邪気に折り紙を折って遊んでいる時、折るというのは手段であると同時にそれそのものが目的なのです。つまり、そうしたいからしているのです。

これが「遊び」の方ですね。でも、子供が上手に折ってお母さんに褒めてもらおうと思っているなら、折ることが手段であり、褒めてもらうことが目的となり、これは「仕事」となるわけです。

そして私はセッションの中で、クライアントさんに問いかけるのです。毎日の生活の行動において、両者の割合はどうなっているのかと。

「仕事」が大半を占めているなら、人生は殺伐としてしまうでしょうし、「遊び」の要素が多ければ、潤いのある楽しい人生となるはずなのです。

また、人生そのものについても同じことが言えるのです。生きることが手段となって、その成果を出すことが目的であるなら、それは「仕事」の人生です。

一方で、生きることが手段であると同時に、それ自体を楽しむことが目的であるなら、それは「遊び」の人生となるのです。

こうしたことを前提として、ご自身の人生をしっかりと見直してみることは、無駄ではないはずですね。