「信頼」は「存在」に対するもの

クライアントさんによっては、人を信用することができないという悩みを持っている場合があります。

その場合には、勿論自分自身のことも信用できない状態になっているのですが、他人を信用できるようになりたいという願いを持っているわけです。

より一般的には、◯◯さんのことは信用できるけれど、△△さんのことは信用できないといった具合に、相手によって変化するのです。

私に言わせれば、信用しても信用しなくても、どちらもマインドの機能の一つであり、それらは一対のものなのです。

コインの表と裏の関係と同じで、信用しているものはあっという間にその真逆の信用できないに変わり得るということです。

自分にとって都合のいい言動をしてきた人を信用できる人だと思い、その逆に都合の悪い言動をする人は信用できない人と感じるだけなのです。

だから、信用できる人が信用できない人になったり、その逆もいくらでも起こり得るわけです。だから、両者は同じものだと理解すればいいのです。

人を信用できない人が、人を信用できるようになったところで、所詮は同じことなのです。

大切なのは、裏表のない「信頼」を見出すことです。信頼とは、相手の存在に対するものなので、相手の言動には依存しないのですね。