世の中には、自分が何を望んでいて、何をしたいのかを明確に持っている人がいますね。そういう人は、目標に向かって黙々と進んでいくのです。
その姿には本当に憧れるし、羨ましいとも感じます。じゃあ、その逆に自分が何をしたいのか分からないでいる人は、一体どうすればいいのか?
何を隠そう、私自身は記憶のある限りずっとそういう人生を生きてきた側なのです。とりたててやりたいと思うことが本当にない。
ちょっと面白そうだからやってみようと思って挑戦しても、熱は一時的なもので自分で呆れるくらいあっという間に冷めてしまうのです。
結局また目標を持てない状態に戻ってしまい、ただただつまらない毎日が過ぎて行くという不満の中に収まるのです。
そんなときに、私がやった一つの方法は、無理にしたいことを探そうとせずにいるということでした。
あれこれ考えて試してみたところで、また失望させられるのなら、いっそのこと潔く諦めて、自分自身を静観してみるのです。
興味の対象が外側にないのであれば、そのエネルギーを自分という存在に向けてみるということです。とにかく自分に意識を向け続けるのです。
社会的な生産性はゼロになるのですが、そんなことはお構いなしに放っておくと、不思議な落ち着きのようなものがやってきてくれるのです。
そこから見えてくるものがあるのです。それはつまりこの世界の見方が変わるということかもしれません。