私たちは、他人から否定されると惨めで悲しくなります。自分のことが情けなく思えたりして、落ち込んだ状態にもなりますね。
そういった経験をしたことがないという人はいないでしょう。できれば、肯定され、認められて、あわよくば褒められたらもっと嬉しいものです。
けれども待ってください。誰かに否定されたときに、あなたが事実だから仕方がないとあきらめるのか、それとも何でそんなふうに否定されなければならないのかと思うのか、どちらでしょう?
実はあなたが否定されたとしたら、それがどんな場合であろうとも、否定される本当の理由はあなたの側にはないということです。
じゃあどこに否定される原因があるのか?それは否定する側の人の内側にこそあるのです。このことを深く理解できるなら、否定されても落ち込む度合いが小さくなるはずです。
Aさんがあなたを否定したとしましょう。その時、Aさんのマインドの中にはある目的が隠されているのです。
それは、あなたを否定することを利用して、その裏でこっそりと自己肯定しようとしているということです。
つまり、「お前はダメだ!」というときには、「私はダメじゃないけどね!」という自己肯定が含まれているのです。
ではなぜAさんは、あなたを否定してまで自己肯定しようと思ったのか?それはAさんの内側にどうしようもない自己否定感があるからです。
自己否定を払拭したいがために、あなたを否定することで自己肯定していたのです。だから、誰に否定されようともこのマインドの仕組みを思い出せば、あなたは傷付かずに済むのです。
この仕組みをあなたの内側深くに浸透させてください。これがあなたのものになればなるほど、外側からの否定に対して平然としていられるようになるはずです。