自己改善では救われない

何とももどかしいなあと思うのは、絶対に救いがないところに、それと気づかずに救いを求め続けてしまうことです。

自分をもっと良くすれば救われると思い込んでいる人はたくさんいます。というのも、自我とはそういうものだからです。

自我の改善計画は、目標に向かって邁進している間はとても充実感を味わえるのですが、いずれはそれが無駄骨だったと気づくことになるのです。

そうなったらすぐに、今度は違う目標を自分に与えて、今度こそと奮い立たせてまた改善の道を歩み出すのですが、結果は同じこと。

なぜなら、自己改善という発想そのものが愛の原動力ではないからです。それはまさに自己否定からやってくるものだからです。

自分を改善しようとする努力を手放すことです。どれほど自我を磨いたところで、個人という分離感は消えないのですから。

救いはといえば、分離が消えてしまうこと。そのためには、真実の自己に気づいて、その視点からこの世界を見つめること。

それもできるだけ継続して、繰り返し練習することが必要ですね。