私がこれまでにお会いしたどの方であっても、その人のマインドの中には確実に子供の頃のその人が棲んでいると知ることになりました。
内側にひっそりと潜んでいることもあれば、すごく活動的に暴れ回っている子もいたりと、それはもうさまざまです。
こうした内なる子供のことをインナーチャイルドと呼んだりするのですが、それは概念的なものではなく、エネルギーとして実在しているのです。
といっても、身体があるわけではないので、直接目に見えるものではありませんが、声が聞こえることもあるし、その子の感情が丸々表出してくることもあるのです。
もしもその子が恐怖などから身を守るために作り出した信念を持っているなら、それは大人になってから作り出した信念など、比べようもないくらいに堅いものなのです。
そのため、大人になってから持つことになった理性などでは、とても太刀打ちできるようなものではないくらい強力なものとなるのです。
幼虫がサナギになって、そこから更に脱皮して成虫になっていくようには、単純に私たちは子供が脱皮して大人になっていくわけではないということ。
なぜなら、私たちには自我(マインド)があるからです。それはいつでも過去と強く繋がっているからです。
過去はもう過ぎ去ったことなので、全て無視して明るい未来に向かって生きていけばいいのだという、うわべだけの良さげな言葉に騙されないことです。
あなたのマインドは子供のままの部分が多分に含まれているからです。そのことを忘れずに、自分を見つめてみることですね。