文句を言いたい自分 その3

またまた続きです。

誰の心の中にもある「文句を言いたい自分」が、「幸せになりたい自分」よりも優勢であるなら、そしてそれをそのまま放置しておくと、必ず不幸な人生になってしまうというお話をしました。

「文句を言いたい自分」にとって、もっとも好都合な人生とは、理不尽きわまりないことが断続的に起こる人生です。

そして、自分の努力は報われず、割りの悪い結果ばかりを背負わされたりするような人生です。自分は何て不幸な星の下に生まれたのだろうと思うのでしたら、「文句を言いたい自分」の仕業であることを疑うべきです。

逆に人生の不遇を生まれや育ち、周りの環境や近くにいる人たちのせいにするのであれば、人生を好転させることはまったく期待できません。

何が起ころうとも、それは自分の中にいる「文句を言いたい自分」の仕業なのだということにしっかりと気付くことです。

もしも、これにはっきり気付くことができたら、もうすでにその時点で人生の最も大切な気付きを得たと言ってもいいといえます。

実際この気付きはとても大きな影響をその人の人生に与えることになります。それは被害者から脱出することを意味するからです。

あとはそのことを一瞬たりとも忘れないようにすることです。これによって、不幸を背負おうとしていた人生の方向が変わり始めます。

常に注意して、「文句を言いたい自分」を監視し続けることです。そうして、それが心の中で優勢になって、心の中であろうと外へ向かってであろうと、つい文句を言ってしまったとしたら、そのことをしっかり認めることです。

そして、次からはできるだけ相手を加害者扱いしない穏やかな心でいるように努めることです。それが許しに直結することにもなるのです。そして結局それが幸せへの最短コースなのです。