ある深夜のお笑い番組で、もしも自分が犬になってしまったとして、吠える以外に一つだけ人間の言葉が言えるとしたら何にする?というような内容をやっていました。
いろいろな言葉を考えては現実の状況に則してうまく使えるかどうかを試してみるのですが、やはりたった一つの言葉ということでなかなかこれがベストというものは見つかりませんでした。
しかし、最後の最後で「すいません」はどうかということになって、様々なシチュエーションを想定して使ってみると、これが何と大抵の状況で使えてしまうのです。
例えば、
飼い主:ご飯だよ~
犬:「すいませ~ん」
飼い主:散歩いくぞ~
犬:「すいませ~ん」
飼い主:そそうしたの、お前か?
犬:「すいません」
考えてみると、何と便利な言葉なのでしょう。この「すいません」は、謝るときにもごめんなさいの代わりとして使えるし、「すいません」、ちょっといいですかと言う具合に呼びかけるときにも使えます。
また、「すいません」、助かりました、のようにありがとうと同じで感謝の意味としてもよく使いますね。それ以外にも、許可を求めるようなときにも使うかもしれません。
これほど、いろいろな意味を持っていて利用頻度の高い言葉は他にないかもしれません。この「すいません」に匹敵するような外国語などあるでしょうか?
ただし、逆に言えばそれだけ曖昧な表現であるということも言えるわけですね。やはり、謝るときには「ごめんなさい」、感謝のときには「ありがとう」を使うように心がけるのが自分の気持ちを明確にする上では大切なことだと思います。
自分に自信のない人は、言葉のあちこちにこの「すいません」をよく使う傾向があるようにも思います。もしも、心当たりがあれば気をつけて、別の言葉に置き換える習慣をつけるといいですね。