新人類の幕開け

先ほどあるテレビ番組で見たのですが、宇宙が誕生してから現在までの時間はざっと137億年だそうですね。それを地球上での一年に換算した結果は…。

なんと、人類が誕生したのは、12月31日(大晦日)の午後8時~9時くらいだそうです。キリストが誕生したとされる2000年余り前は、大晦日の午後11時59分50秒くらいだそうです。

いや~、なんて人類の歴史の浅いことか。でもですね、人類はこんな短期間にそれ以外のあらゆる動物と決定的に異なる進化を遂げたといってもいいのです。

それは、それまで外側の世界にばかり気を取られた毎日を送っていたものが、内側へも意識を向けられるようになったということです。

そして、自分という概念を見出したのです。自分の外側にいる人から自分がどう見えるのかということについて、常に考えるようになったのです。

つまり、一人称を意識できるようになったということです。自分という観念を持っているのは人間だけです。この飛躍的な変化は決定的でしたね。

勿論、その代償は半端ではなかったという事実も付随してしまったわけですが。要するに、人間だけが心理的な苦悩をするのは、まさにそのことが根本的な原因なのです。

けれども、これほどの代償を支払ったとはいえ、その見返りは途方もないものになる予定です。それは、私たちの本質に気づいていくことになるということです。

もうすでにその兆候が色濃く出だしていると感じます。これまで自己の本質に気づけるのはごく一部の特別な人に限られた稀なこととされていたのですが、それと同じことが一般人の間で起こりつつあるからです。

何百万年も前に発見した、個人としての自分を観るという地点から、さらにそれを突き抜けて無限の内奥へと意識を向けることによって、自分の本質に気づくことができるのです。

人類が向かうことになっているこの変化は、もう実際にそこまで来ていると思って間違いないでしょう。人類レベルでのこの変化を、歴史の生き証人としてご一緒に楽しむことにしませんか?