自我(エゴ)について伝えるのは難しい

この仕事を始める前の半年間、私はとある催眠療法のクラスを受講していました。今思い出すととても懐かしいですね。

講師の方が様々な講義をする中で、自我(エゴ)のことを話題にすることが多かったのですが、その頃はそれが一体何なのか分からなくて質問したものです。

エゴという言葉で連想できるのは、エゴイスティックな人やその言動のことくらいで、その頃の私にとっては自分勝手な人の性格くらいに捉えていました。

私の質問にその講師の方がどのように答えてくれたのか、今となっては全く記憶がないのですが、きっと納得のいく説明をもらえてないと感じます。

なぜなら逆の立場になって、エゴって何?と質問されても、手短にそれを説明できたとしても、その真意が伝わるとは思えないからです。

なぜ伝えることが難しいのかというと、エゴについて考える土台にそれぞれ違いがあるからなのだろうと思うのです。

土台とは、そもそも自分とは何者なんだろうか?という問いを、どのくらい突き詰めて考えたことがあるかということです。

この私の内面というのはどのように成り立っていて、どのように機能しているのかということに興味を持てるなら、早晩自我(エゴ)について、深い理解を得られるようになるはずですね。