マインドの闇に光を当てる

人間は生まれながらの素の自分のままで生きられたら、それが一番居心地がいいのであって、そこから遠のけばそれだけ生きづらくなってしまいます。

たとえば親が強烈なコントローラーであり、いたいけな子供が恐怖のあまりにその親に盲目的に従ってしまえば、その子の未来はどうなるのか?

親にとって都合のいい自分になろうと頑張ることによって、子供はオリジナルの自分から遠ざかることになるのです。

その方法は至ってシンプル。親にとって都合の悪い自分、たとえば怒る自分とか、言いたいことを言う自分、反抗的な自分、そういったマインドの部分を抑圧してしまうのです。

そうやって残ったマインドの部分によって、親が満足しそうな自分を作ることになるのです。素の自分とは程遠い自分となるわけです。

ところが、どれだけ努力したところで親が満足することはありません。その上、抑圧されたマインドの部分は、あらゆる手段を使って人生を邪魔してきます。

もしもあなたが自分の人生はうまくいかないと感じているなら、気づかずに抑圧してきてしまったマインドの部分があると見た方がいいのです。

そしてどんな手段を使ってでも、その抑圧を解放してあげる必要があります。癒しを進めることによって、人は少しずつ抑圧を減らしていくことができます。

抑圧されてきた部分が顔を出すたびに、そんな自分がいたのかとびっくりするかもしれませんが、その時は喜ぶべきでしょうね。

抑圧された闇の部分のすべてに光が当たる時、人は闇から解放されてその光によって自我も溶けていくのです。