自己否定から離れていく

素直な自己表現や感情表現を抑えてしまう三つの要素、これについてはもう何度となくこのブログで触れてきました。

毎日ここに訪れてくれて、この拙い文章を読んでくださっている方であれば、そこそこ記憶に残っているのではないでしょうか?

その三つとは、「恐怖」と「罪悪感」それと「自己否定」なのです。恐怖を感じている状態では、自己表現が自動的に抑えられてしまうのは直感的に理解できますね。

泣く子も黙るという言葉があるように、無邪気な幼児といえども、恐怖を感じてしまえば素直に泣きじゃくることができなくなってしまうという例えです。

成長するに連れて、それほど強い恐怖を感じることがなくなってくるので、そうなると罪悪感の方がより強く自己表現を抑圧することになるのです。

相手を傷つけてしまったとか、悪いことをしたなとか、可哀想だなと感じれば自由な自己表現や感情表現はやはり抑え込まれてしまいます。

最後に残った三つ目の要素である自己否定ですが、上記二つの要素を遥かに凌いでダントツトップで抑圧することになるのがこの自分が悪いという思いです。

どれほど怒っていようが、どれほど言いたいことがあろうが、自己嫌悪、自己否定をしてしまえば、これ以上ないくらいに自己表現は抑圧されます。

もしも子供が、親にとって都合の悪いだろう生の自分を厳重に抑え込もうとするなら、この自己否定を使うことになるのです。

自己否定はやめた方がいいと巷で言われるのですが、その本当の理由はこれなのです。

自己否定しつづければ必ず、怒りと嫌だという思いが蓄積されてしまい、後々の人生に多大な悪影響を与えることになってしまいます。

自己否定をしてきた本人にとっては、嫌な感情や都合の悪い思いなどを完全に抑え込むことができるので、とても都合がいいわけです。

そうした自己防衛の手段として自己否定を選んだのだと深く理解することで、少しずつ自己否定から離れていくことができるでしょうね。