私たちはあらゆるものと自己同化しているのです。身体との自己同化から始まって、マインドとの自己同化によって生きています。
そして毎日毎日ちょっとしたことであれ、自己同化してしまう習性があります。自分が選んだものとも自己同化するのです。
ここは気づきにくいところかもしれませんね。たとえば、ゴ◯◯リが死ぬほど嫌いという人はたくさんいますが、一体何と自己同化しているのでしょうか?
それは「◯◯が嫌い」ということと自己同化しているのです。そのせいで、◯◯が嫌いでなくなってしまったら、自分ではなくなってしまうと感じるのです。
だから◯◯が嫌いだという人は、◯◯を好きになりたいとは決して思わないのです。本来嫌いよりも好きの方が気持ちよく生きれるはずなのに…。
幼いころにお母さんが怖いと感じてしまったり、自分が悪いんだと決めつけてしまうと、そのことと自己同化してしまうのです。
その結果、大人になってもうお母さんは怖くないと理性では分かっても、怖くなくなることで自分ではなくなってしまうと感じるので、怖いままでいようとするのです。
自分が悪いんだ、自分がダメなんだ、自分がいないほうがいいんだと繰り返し思えば、その思いとの自己同化が起きてくるのです。
その結果、そんなことはないという理性の声はかき消されてしまうのです。一度自己同化してしまうと、それを解除すれば自分が消えるという恐怖がやってくるのです。
それが自己同化から抜け出しにくくさせている理由なのですね。そこをまずは見破ることから始めませんか?