私たちはみなそれぞれの人生という物語の中で生きていると思いこんでいます。
物語というのは、時間と共に物事が連続的に推移して行くものの事です。
私たちのマインドが思考によって時間を作り出すので、それが生きている感覚として定着してしまったのです。
もしも思考が入って来なくなったなら、今、今、今、…がずっと続いて行くだけのはずなのです。
だから思考から抜けて覚醒してしまった場合には、人生という物語は消えてしまうのです。
そればかりか、人生と共に経験したあらゆる悲喜交々、幸不幸など、マインドが経験するすべてが一緒に消えてしまうのです。
これは多くの人にとって難しい事なので、その場合には物語を長期スパンで見るように工夫するといいのです。
例えば可愛いシマウマの子供がライオンの餌食になってしまうシーンを見ると、残酷で心が痛むのです。
けれども視野をうんと広げて見渡せば、それが大切な動物の生態系を維持するものだと理解することができるのです。
それと同じように、起きたことの一つひとつを見て、有頂天になったり後悔したりする代わりに、人生レベルで捉えるのです。
いずれやってくる死をも含めて、トータルで見守るなら、全く深刻になる必要などないと分かります。
死は一切のドラマをなかったことにしてくれるからです。そしてそれは地球上の全ての人に例外を与えません。
もしも自分の内面をゆったりと落ち着いた穏やかな状態にしたいのなら、この方法を実践することをお勧めします。