もしもあなたが自由でありたいと願うのなら、内側にいる自我をよく見つめる必要があるのです。
というのも、元々あなたは自由そのものの性質を持って生まれてきているのです。自我が生まれるまではその自由を謳歌していました。
ところが、自我があなたを乗っ取るようになってからというもの、次第にあれほど自由であったものが、不自由を感じるようになってしまうのです。
それは誰のせいでもなく、自らの内側にある自我によって、その自由を奪われてしまうからなのです。
自我こそが、あなたの自由を奪ってきた張本人だと言っていいのです。その自我の正体をしっかり見ない限りは、自分の不自由さを外側のせいにするのがオチです。
実際、自我は自分を不自由に閉じ込めておいて、自分の不自由さは自分以外の誰かのせいだと思うのです。
自我をしっかり見てあげると、自我がどのようにして自分を不自由にさせてきたのかが理解できます。
たとえば、自我は自己防衛を優先することで、あなたの考え方や行動を規制してしまうのです。
枠を作ってその中でしか生きてはいけないと強く言ってくるのです。それが安全安心を生むと信じているからです。
けれども、その結果はあなたが一番大好きな自由が奪われてしまい、ほんの一瞬の安心のために、不自由で心地よくない人生を強いられることになるのです。
こうした自我のやり口を詳細に理解し、それを傍に置くことができれば、再び無邪気な幼かった自分のような自由を手に入れることができるのですね。