随分前から、きっと子供の頃からだったと思うのですが、この現実世界がすべてではないということをどこかで感じていたのです。
こんなふうに言葉で表現したことはなかったですし、もっと漠然とした感覚だったと思うのですが、確かにこれだけではないと感じていました。
それが人々が言う天国とか地獄、あるいは死後の世界のようなものとは根本的に違うのもどこかで分かっていました。
今ならそういった類のものは、思考が作り上げたものだとはっきり分かります。私が感じていたものは、思考では到底理解できない何かだと知っていました。
思考を使うなら、自分の場合は現実から解放されたときには何か長い夢から覚めて、ああそうだったのかと正気に戻ったときのようなもの。
その方が天国地獄に死後の世界よりも、ややしっくりくるのです。けれども、こうした想像はいずれにしても思考であり、真実ではありません。
思考の外側のものを理解しようとしないことです。それはただ在るだけだからです。理解しようとすることからきっぱり離れるのです。
そしてもっと素直に、ただ在るものと共にいればいいのです。この現実世界は、海で言えば海面のさざ波のようなもの。
海全体をハートで感じつつ、今日も目の前の現実と一緒に漂うことにするとしますかね。