結論を出さずに生きる

幼いマインドというのは、何につけ白黒はっきりさせたがるものです。あの人は良い人で、あの人は悪い人という具合に。

なぜなら、幼いときというのは非力なためにできるだけ危険を回避する必要があるのですが、そのためには周囲の状況を明確にしておく必要があるのです。

いい人なのか悪い人なのかが分からないまま、一緒にいたらとんでもないことになってしまう危険性があるわけです。

悪い人には近づかないようにするためにも、どちらかはっきりさせておくということが肝心なわけです。

固い信念を持っているなどというのも、一見良さそうに感じるかもしれませんが、それも実のところ防衛からくるものなのです。

信念は人生を硬直させて、一瞬一瞬の流れに乗ることができなくなってしまうのです。逆に柔軟に感応できるほうが軋轢に悩まされることがないのです。

一般的な感覚からずれるかもしれませんが、結論を出すことを急ぐ必要はないのです。優柔不断と間違えられる可能性もありますが、前もって決めないという態度です。

決める必要があるときに、それはおのずと決まるのです。結論を持って生きなければ、その都度最適な波に乗れるのですから。

それは無防備な生き方、つまり愛が溢れる生き方へと変わっていくのでしょうね。