放っておくとすぐ無意識的になる

子供の頃、親などからよくボーッとしている子だと言われていたのを覚えています。そう言われてあまりいい気分ではないのは当然です。

けれども、そのうちには確かに自分にはそういうところがあるなと自覚できるようにもなったのです。

うまく表現できないのですが、何か魂が抜けてしまっているような感覚というのか、そしてそれをどこかで楽しんでいるのです。

ボーッとしている状態というのは、思考は小さくなるのですが、ほとんどが無意識状態になるので、いわば動物と同じようなものなのです。

せっかく人間として生まれて来たのですから、我々だけに与えられた特権である意識を目覚めさせておくべきなのに…。

一方で、現代人は朝目覚めた瞬間から忙しく思考を働かせているのです。ボーッとしているのとは一見真反対に見えて、その実やはり無意識的なのです。

考えてばかりいると気づいた瞬間だけ、意識が少し戻った状態になるのですが、またしばらくすると思考にからめとられて意識はどこかへいってしまうのです。

結局、どちらにしても意識的であるということがどれほど難しいことなのか、それを忘れずにいられるだけでも意味はあるはずです。

夜寝る前に、今日一日どれだけ意識的であることができたのか、振り返ってみるのもいいかもしれませんね。