一昨日のブログで、事実と幻想について書いたのですが覚えていますか?私たちがこれは事実だと思っているものの中にも、幻想が混在しているということでした。
目の前に一個のおいしそうなリンゴがある、という場合に、一個のリンゴがあるというのが事実であり、おいしそうなというのが思考、つまり幻想だということでしたね。
このように事実を述べているようでいて、本当のところは幻想の部分が含まれているということなのです。
ところで、事実というのは真実ではありません。事実と真実はまったくもって異なるのです。というより、そもそも次元が違うと言った方が近いかもしれません。
じゃあ、一個のリンゴがある、という事実に対して、真実はどうなるかというと、「・・・・」なのです。
つまりそれに対して無言であること、どんな説明をしても一言でも表現したならその瞬間に真実からは遠ざかってしまうのです。
「リンゴ」というのは概念であり、思考そのものです。だからただそれを見つめていることで真実に近づくしかないのです。
真実、事実、幻想という3つの違いを明確にしておくことですね。そして、事実も幻想も思考であることを忘れないことです。