自分のことを嫌っていて、どうしても好きになれないという人がいると思えば、自分のことが好きという人もいますね。
心の癒しとは、自分のことを嫌っていた人が自分を好きになっていく道だと思っているとしたら、それは間違いです。
確かに癒しの初期のころに、自己嫌悪や自己否定が小さくなっていくので、嫌いな気持ちが薄れていくことはあります。
もしかしたらこんな自分でもいいところがあるということに気づいて、少しは好きになっていくこともあるかもしれません。
けれども、実のところ嫌いと好きは表面的な違いであって、本質的には同じなのです。同じように自分に対して関心を持っているということです。
自分という個人を特別視しているからこそ、嫌ったり好いたりすることになるのですが、もしも地球上にある70億以上のマインドの一つだと分かれば、それほど特別視しなくなるのです。
真に癒されていくと、好きでも嫌いでもないという状態へと向かうのですが、それはまさしくただのマインドに過ぎないという見方ができるようになるからです。
自分のことも他人のことも単なるマインドの一つだと気づけば、それを受け入れないという選択肢が消えていくのです。
どれ一つとして、特別なマインドなどないのですから、もっと気楽に生きればいいのです。マインドを見つめることで、自分の本質はマインドではないと気付くことにもなるのですから。