少し前のブログの記事で、目的を作れば未来が出来上がり、未来があれば時間が生み出されるということを書きました。
この世界で目的を作るのは自我だけです。生そのものも目的なんぞ持ってはいませんし、他のどんな生物にしても目的などありはしないのです。
いやいや、生物は種の保存という大切な目的を持っていると捉えることもできますね。防衛本能というものがありますが、それはその個体自体を守ろうとしているようにみえます。
けれども、個体を生き延びるように守ることで、その結果として種を保存することを可能にしているのです。
オスは出来る限り広範に種を撒き散らそうとし、メスはその中から一番生命力を持った種を一つ見つけようとするのです。
そうした本能のすべてが種の保存のためにできているようにしか見えないのですが、それは自我がそのように勝手に解釈しているのです。
繰り返しますが、どんな生物であれ目的など持ってはいません。それがこの自然界で起きている真実です。
自我だけが目的を絶対的に必要としている不自然な存在だと言わざるを得ません。この不自然さをしっかりと見続けることですね。
この生のどこにもどんな目的もないし、だから未来なども実在しない。その結果時間もただの幻想だと理解することです。