恐怖は愛の不在

自我が活動していないとき、そのときには恐怖は消えてしまいます。もちろん動物として必須である防衛本能が起こす恐怖は残ります。

ところが心理的に作られる恐怖というのは、自我が活動していない限り、存在しないということです。

つまりは、心理的に感じる恐怖感は自我(マインド)が生み出しているものなのですね。自我が非活性のとき、私たちはその本質としての愛の状態に戻ります。

なるべくリアルに想像してみて下さい。100メートルの高さのバンジージャンプを飛ぶとしたら、その恐怖はかなりのものでしょうね。

けれども、あなたがそのバンジージャンプを飛ぶことで、大切な誰かの命が救われるとなったら、突然恐怖は消えてしまうはずです。

なぜならその瞬間、あなたの愛が発動することで自動的に自我が非活性状態になるからです。恐怖はどこかへ消えていってしまうのです。

愛の状態では、自分の命を差し出すことすらできるのは驚くことではないということです。

それは自我には決して味わうことのできない、満ち足りた至福の状態になるのでしょうね。