頭がグルグルと動き続けて、少しも休まることがないという人がいますが、それは薬物中毒患者と同じようなものです。
何中毒か?というと思考中毒なのです。思考がなければ生きていけないような状態になってしまっているのです。
常に何かを考えている状態。それ以外でいられることもあったはずなのに、それをもうすっかり忘れてしまったのです。
アルコール中毒の人にとって、子供時代のお酒を必要としない頃をもう思い出せなくなっているのに近いですね。
思考中毒になってしまう理由は簡単です。それは自己防衛を途切れることなく続けることで中毒化してしまうのです。
全てではありませんが、思考は防衛には欠くことのできないものだからです。それと、「私」という自我そのものが思考により作られているということもあるでしょうね。
思考を目の仇にする必要はありませんが、思考から解放されている時間を持たなければ、思考中毒となって人生はボロボロになってしまいます。
思考から離れるためには、思考を見るという練習をすることです。思考はあなたの本質とは違うものだという前提に立って生きること。
思考から離れた時には、この世界も自分自身も違ったものとして見えるようになるでしょうね。