セラピーは人を選ぶ(不本意ながら)

長年セラピーの仕事をしていると、私の仕事がいかに間口が狭いかを思い知らされることがあります。

つまり私のセッションにいらして、それなりの効果を期待できる人の枠が結構狭いということです。

例えば、幼い子供の場合は基本的には無理だし、年輩の方も難しいというイメージがあります。もちろん一概には言えないのですが。

誰かに連れて来られたクライアントさんは、ほとんど絶望的だし、若い人の場合も癒しに興味を持ってもらえないことが多いので、セッションは無駄に終わります。

それから、心の奥底では癒しを必要としているために、セッションにいらっしゃるのに、表面意識では自分は癒されているという自覚を持っている方もいるのです。

ご本人の中ではきっと辻褄が合っているのだろうけれど、一目でまだ準備ができていないのだろうなと分かります。

結局、私のセッションが通用するのは、ある程度の年齢の中にあって、なおかつ癒しにある程度興味を持っている方ということになるのです。

これって、随分と狭き門だなと我ながら思うのです。それでも、セッションの内容からして仕方のないことだとも理解しています。

麻酔で眠っている間に処理してもらえる外科的手術のようにはいかないのです。だからこそ、様々な気づきもやってくるのですけどね。