二種類の癒し その2

昨日の続きです。

二つ目の癒しの方法は、長年エゴまみれになって生きてきてしまった自分を客観視することから始まります。この世界の常識やルール、倫理感、人情、そういった心の奥にしっかりと出来上がってしまった信念や信条を冷静な心で見つめ直すのです。

そして、そういったものが本当に自分を幸せにすることができるのか、考えてみるのです。エゴが先導してきた自分の人生の目的が、本当に真の幸福を目指すものだったのかどうかを調べると、実はエゴの目的は自分を守り続けることだったと気づくはずです。

それでは、永続的な心の平安を得ることはできません。逆に一時の安心を得るように仕向け、また明日は不安と怖れの中で防衛するようにとエゴに仕向けられて生きてきたのです。だから、幸せにはなれないのです。

傷ついたインナーチャイルドを利用して、苦しみの中に閉じ込められているのはエゴの作戦だと気づくことです。それは、一つ目の癒しの方法では理解することはできません。

インナーチャイルドの気持ちに寄り添って、共感して受け止める一つ目の癒しの作業と、インナーチャイルドを含めて、エゴの作戦を使わずに無視する二つ目の癒しの作業とは全く矛盾するように感じるはずです。

それは当然なのです。根本的な癒しの立ち位置が違うからです。一方はエゴの内部だし、もう一方はエゴの外側の視点だからです。 この違いをしっかり理解しておくことが大切だと思います。

二つ目の癒しの方法は、エゴから離れる、エゴを使わないようにすることで、エゴを衰退させるのが目的です。そのためには、エゴに取って代わる先導役が必要となります。それが、先日のブログでも書きました、自分の心の中の愛の部分である聖霊なのです。

出来る限り、聖霊に従って生きることを続けていくことで自然と慣れ親しんだエゴの防衛システムから少しずつ離れていくことが究極の癒しの方法なのです。そこには、無防備の自分、赦しを進めて行く自分がいるはずです。

二つの癒しの方法の違いをはっきりと認識して、自分自身の癒しを進めて行って欲しいと思います。