死について その2

昨日のつづきです。

「奇跡のコース」を学ぶことで、死によって何も解決することはないということがはっきり分かったのです。死は生きること以上に幻想でしかあり得ないと感じるようになりました。

しかし、ここで言っている死は幻想だというのは、死んでも魂は残りまた転生してこの世に生まれてくるということを示唆したいのではありません。

実際、催眠療法のセッションにおいて、ごく自然にクライアントさんご自身の過去世と思えるような記憶のところへ戻ってしまうことが時々あります。

ご本人も知らないような昔の家の造りを鮮明に見てしまったり、その時の自分の気持ちや感情が溢れてきてどうしようもなくなったりすることはよくあります。

つまり、この現実を生きている時に負けないくらいにはっきりとした感覚が出てきたりします。勿論、催眠療法のセッションでなくても、普段の生活のふとした時にそういった記憶と思えるようなものが蘇ってくることもあります。

私自身も何度かそのような経験があります。そういった経験によって本人の心が少しでも楽になるのであれば、それはそれでいいのです。

つまり、輪廻転生、過去世や前世などの真偽を議論したりする必要はないということです。それは私に言わせれば、自分の夢の中でどんなことが起きていたかということを議論するようなことだからです。

夢の中で何が起きようと構わないのです。起きているか起きていないかには夢ですから意味はないということです。

大切なことは、夢とはいえ自分がどれだけ聖霊の愛に従って生きる経験をしたかどうかというその一点だけなのです。それは、この現世でも、過去世でも全く同じことなのです。