三つの生き方

人の生き方を大雑把に三つに分けて考えることができます。まず初めに、一番苦しい生き方についてお話しします。それは、自己犠牲を強いる生き方であると言えます。

形は誰かのために生きているように見えるのですが、それは究極的には自分を守らねばならないためなのですが、本人にはその自覚がない場合もあるのです。

その生き方の人は、外側からみるといい人に見えるかもしれませんし、とても愛情深く見えるかもしれませんが、長くは続けることができません。

なぜなら、その自己犠牲がいずれは大爆発を起こすか、大きな病気になってしまうかして、みずからその生き方を変えさせようとするからです。

セラピーにいらっしゃるクライアントさんの大多数がこの生き方をしている人であると言えます。したがって、セラピーでは誰かのために生きるのではなくて、自分のために生きるようにとお伝えすることになります。

二つ目の生き方とは、自分の人生の主人公は自分なのだという自覚を持って、できるだけ自分のために生きるという生き方です。

セラピーでは、自己犠牲を強いる生き方(③)から自分のために生きる生き方(②)へと変える方法を学んでいただくことになります。

③の生き方をする人は、総じて自分の存在価値に気づかないで生きていることが多く、それを自己愛に満ちた②の生き方へとパラダイムシフトできるようにするのです。

この③→②という変化によって、人はかなりリラックスした快適な人生に変えていくことができます。しかし、③→②によって心が満ち足りるかというと、実はそうでもありません。

その先の生き方(①)があるのです。①の生き方については明日続きを書きます。