私たちは、とかく欲しい欲しい、足りない足りない、そう思って生きています。あれが手に入ったらいいのに、あれを実現できたら、きっと満たされるはず、等々。
そして、幸運にもそれが手に入ったとしても、すぐにそれが普通のことになってしまい、また新しい欲望がムクムクと湧いてきてしまうのです。
欲しいものが手に入らないという渇望、それを人は不満ととらえてしまうのですが、その不満感の中に真っ直ぐ入っていくとどうなるのでしょうか?
実は、不満足の中をじっくりと覗いて見てみると、そこには何とも言えないある種の深~い味わいのようなものがあることに気づくはずです。
以前、悲しみをとことん感じてあげると、そこに奥深い何かがあることに気づくということを書いたことがありますが、それと同じなのでしょう。
欲しいものを探しまわるのも「アリ」ですが、時々はその手を休めて、その渇望を存分に味わってみるのです。不思議なことに、そこには言葉では表現できない満たされた何かがあるのです。
是非一度は体験してみることをお勧めします!