時間も物語も思考の中にある

私たちは、時間経過の感覚というものが相対的なものであるということを、経験的に知っています。

例えば、思い切り何かに没頭しているときには、数時間があっという間に経ってしまうし、逆に何かを我慢して苦しんでいるときには、一分が途方もなく長く感じるのです。

こうしたことから言えることは、時間の感覚は思考が作り出しているのだということです。思考と時間とは密接な関係にあるということです。

その証拠に、自分がいない状態においては、全く時間というもの自体がないということが明確に分かるのです。思考が落ちたその瞬間、時間は存在しないのです。

驚くべきことですが、時間は思考の中にあったということです!

あなたが生きていると信じているあなたの人生さえも、あなたの思考の中にしか存在しません。

この世界には、元々どんな物語もないからです。

ただ現象だけが淡々と起きているのです。