人はそのままでいいんです

憚ることなく表現すると、私がこれまでセッションを通して出会った人々の中で、人生を台無しにしてしまったなと感じるのは、どんな場合だと思いますか?

それはもう間違いなく、幼い頃から自分じゃない誰かになろうと頑張ってきた人の場合なのですね。これはもう大変です。

AがBになろうとして頑張るわけですから、もうひっちゃかめっちゃかになるのは想像に難くありません。

Aはどこまで行ったってAなのですから。これこそが不可能に挑戦してしまった人生ということになるのです。

これほど馬鹿げたこともありません。だからoshoは言うのです。「あなた自身でありなさい。」と。

これも繰り返しになりますが、私たちにたった一つだけ義務・責任があるとするなら、それは自分自身であるということ。

このたった一つの責任を果たさずに、誰かになろうとするから、人生は必然的に地獄の様相を呈することになるのです。

幼い頃に、こうしたことを日常的に身近で教えてくれる誰かがいたなら、そう間違った生き方をするようにはならないはずです。

人はそのままでいいんです。外側を見れば、誰かと比較したくなって、必ずや自分を卑下したり惨めになったりします。

だから内側に意識を向けて置けばいいんです。できるだけ自分のままで生きることができたら、どんな自分であれ不満は小さくなってしまうはずですね。