あるがままを見ることの難しさ

すでに目の前に展開されているものを、ただあるがままに見るということがどれほど難しいことなのかというお話しをします。

自分の部屋に1人腰掛けて、部屋の中をゆっくりと見渡してみると、様々なものが目に映るわけなのですが。

その時に、何も考えることもせずにただあるものを見ていると思ったとしても、実は脳内(左脳)では凄まじいほどの量の仕事をしているのです。

それは例えば、見えるもの一つひとつに対して自分に対するそのものの意味だとか、価値だとかのデータベースを作っているのです。

そのデータベースは以前からすでに脳内に作ってあったものですが、目を開けた瞬間に見えたものとそのデータをリンクさせるのです。

それはもう瞬間的な作業なのでしょうね。そうやって、部屋の中にあるテレビやテレビ台、ソファやテーブル、天井、壁、ライト、ドアなどがオブジェクトとして登録された状態で周囲を見ているのです。

だから、あるがままを見ているなどとは到底言えないのが分かります。もしも本当にあるがままを見るのだとしたら、まずはそのデータベースとのリンクを外す必要があります。

そして、あらゆる概念、観念、イメージ、そういったものからも外す必要があるのです。これまでの自分との関わり、あるいは歴史、そのものにまつわるそれ以外のすべての情報を外すのです。

そこまでやれて、初めてあるがままを見るというところに近づくのかも知れません。きっと右脳は最初からその状態で、周囲を見ているのでしょうね。

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