事実とそうでないものを見分ける

実は私たちは、これは間違いなく事実だと思っているものであっても、かなりの割合で勝手に作っているものが混ざっているのです。

作っているというのは、もちろん自覚なくやってしまっているということです。例えば、目の前に美味しそうなリンゴがある、は事実です。

けれども、このリンゴには実体があるというのは作り物、思い込みです。これが分かると、この世界の実態が分かってきます。

この部屋にはテレビがあるというのは事実ですが、扉を隔てた隣の部屋にもテレビがあるというのは作り物です。

もしも隣の部屋にテレビがあるのが見えているなら事実ですが、見えない隣の部屋にテレビがあるというのは思い込みです。

でも本当のことを言うと、目の前にリンゴがあるとか、テレビがあるというのも実は事実ではありません。

事実は、目の前にリンゴがあるというふうに見える、あるいはそんな感じがするということだけなのです。

私とテレビの間に数メートルの空間があるというのも作り物です。事実は、私とテレビの間に空間があるように見えるということ。

分かってきましたか?事実と作り物の違いが明確になってくると、これまでの認識の仕方が間違いだったと気づくようになります。

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