「実体」を完全説明します

一昨日のブログで、「時間がなければ実体に意味はない」ということについて書いたのですが、その内容をもう少し分かりやすく説明させてください。

人間がなぜ、「実体」という概念を作りだし、そしてそれを完全に真実だと思い込むようになってしまったのかが分かったかなと。

たとえば、夕方沈んだ太陽が明日の朝また昇って来るまでの間、つまり夜間も太陽は地球の裏側にあって、決してなくなることはないと都合がいいですよね。

あの太陽が消えたり現れたりするなんて、到底考えにくいわけです。今日出かけたご主人やお子さんが、帰宅するまで会社や学校で過ごしていると思いたいのです。

つまり、目の前にいなくなった大切な人たちは、戻ってきてくれるまでの間もずっと存在してくれていると。

これを可能にするのが「実体」なのです。なぜなら、実体がなければ、太陽にしろ大切な家族にしろ、見えない間も存続しているという保証がないからです。

この時間的な流れの中で、消えてしまうようなことがなくずっと存続していてもらいたいと。それを可能にするのが「実体」というわけです。

動物や赤ちゃんには、時間の流れで物事を見るということがないので、実体を必要としないということです。

これで分かって頂けたと思うのですが、人間の時間的な感覚や感性にとって都合のいいように作り込んだのが「実体」だったということ。

だから、ただ体験だけがあるのであれば、本来実体なんて必要ないということです。やっぱり実体は作り物だったということですね。