トリプルパンチは辛い

一般的な認識として、子供は無邪気なものだけれど、大人になれば様々なことを考えなければならないので、そうはいかないのだと。

言いたいことがあっても、それをそのまま職場で口に出せば大変なことになってしまうなど、すごく気を遣いながらの生活を強いられたりします。

けれども、実はそうやって気を遣って自由な自己表現ができないのは、子供も同じなのです。むしろ、子供の頃の方が場合によっては深刻です。

なぜなら、子供が暮らしている家庭というのはクローズドな世界なので、弱い立場の子供は助けを求めることができないからです。

自由な自己表現を抑えてしまうことになる3大要素というのがあります。この話はもう何千回となくセッションでは披露しています。

その3つの要素とは、恐怖、可哀想(罪悪感)、自己否定です。たとえば、父親のことを恐れていれば、父親に対する自己表現はできなくなります。

また、父親にいじめられて可哀想な母親がいるなら、かばってあげなければならない相手なので、やはり自己表現は影を潜めてしまいます。

最後に自分が悪いのだという想いを植え付けられてしまうと、自分を縛ってしまうので自己表現は抑えられるのです。

この3つの要素のうち一つでもあれば、子供のうちは特に自己表現(感情表現)は自然と抑えられることになるはずです。

場合によっては、二つが同時にあるなら、それはダブルパンチになってより一層の強い力で抑圧されることになるのです。

もしも3つの要素が全て該当するなら、つまりトリプルパンチの状態で育ったとしたら、自己表現などできなくなることは想像に難くありません。

自己表現が苦手だなという自覚があって、それをなんとか改善したいと思っているのでしたら、上記のような要素に心当たりがないかどうか、過去を見つめてみることです。

そして、該当するということであれば、効果的な癒しを進めていく必要があります。セラピストの力を借りてでも改善していければ、より自由な人間関係を築いていけるはずですね。