子供の自分と大人の自分

心の癒しというのは、ただ漫然と自分の傷ついた心を癒すということだけでなく、二つのことを明確にしておく必要があるのです。

それは、インナーチャイルドを癒していくということと、大人の自分を育てるということ。そしてこの二つは同時に進行していくのです。

なぜなら、人は誰でもインナーチャイルドと大人とが混ぜ合わさって人生を生きているからです。まずそのことに気づくことですね。

大人の自分だけで生きていると思っている人は、インナーチャイルドの存在に気づかなければなりません。

インナーチャイルドに意識を向けて、その存在を受け止めることを通して大人の自分が成長することができるのです。

なぜなら、インナーチャイルドを見るためにはそれとの距離が必要であり、子供の自分とは異なる大人の自分の存在が明確になるからです。

それと同時に、大人の自分にケアされることを継続されたインナーチャイルドは、不満な気持ちから満たされた安心感を得られるようになるのです。

そうやって、双方が程よい距離感を持ったまま、同時に癒しと成長を現実のものにしていくことができるわけですね。