どんな体験であれ違いはない

現実というものの本質は非二元だということに気づいてからは、二元の世界でどんな体験をしようと、特に違いはないということになってしまいました。

誰もが嫌な体験よりも、より良い素晴らしい体験をしたいと望んでいるのは当然なのですが、それでも全部同じなのです。

なぜなら、体験者はいないからです。ちょうど10年前にちょっとした覚醒体験のようなものが起きて、自分にとっては生まれて初めての素晴らしい体験だったのです。

そして、そんな体験を繰り返したいと願っていたのですが、そんな希望も今は無くなってしまったようです。

それはただの体験であるということに気づいたからです。どんな体験であれ、そこにはどんな意味もありません。

優劣をつけて比べることもできないし、価値もないし、もちろん善悪なんてものもありません。体験以外は全て幻想だからです。

誰もいないのにあらゆる体験だけがあり続けるという、この不思議な現象をどのようにも捉えることもできないのですね。