ただ感覚だけがある

視覚情報というのは、目をつぶれば遮断できるし、聴覚も耳を塞げば遮断できますが、身体からやってくるありとあらゆる感覚というのは、なかなか遮断することは難しいですね。

目覚めている間中、ずっと身体の各部位からのさまざまな感覚を感じさせられているわけです。これは途切れることがありません。

そうなってくると、その身体を自分の身体だと思い込んでいれば、その身体からの感覚を随時感じている自分がいると思うのは当然かもしれません。

ここにいつも見慣れた身体のようなものが見えている、これがリアルなのです。これだけなので、それを身体だと断定することはできません。

つまり、身体であるとも自分の身体であるとも、どちらもリアルではないのです。そうなると、結論は「なんらかの感覚を感じている」。

これだけがリアルなのです。そこに私という存在が入り込む場所がないと分かります。他人がいるように見えている、これもリアル。

けれども、他人がいるというのはリアルではないのです。それは自分はいないということと対をなすものであり、これこそが非二元。

ただ感覚だけがあるということですね。