「見かけ」が全て

非二元のことを、なんとかもっと分かりやすく説明する方法がないものかと思って、考えたのが次のようなものです。

ふつう私たちは、「見かけ」というのを、本質じゃないものとか、表面的なものとして扱う習慣があるのですね。

でも、非二元では全く逆で、「見かけ(現れ)こそがすべて」なんです。何かの奥に真実があるんじゃなくて、この瞬間に現れている音、色、感情、思考、それがすべて。

何かの背後に「意味」や「存在」があるわけじゃなくて、ただこの“現れ”が、完全で、何かのためではないということ。

誰かが見てるわけじゃない。ただ「見かけ」が、現れては消えていく。それ以外には何もないし、誰もいないということ。

「見かけ」とは:

今ここに現れているすべての体験(視覚、音、感情、思考など)

それらはリアルであり、完全であり、何かの背後にある“真実”を必要としない

だから、非二元では「見かけに騙されるな」という常識とは逆で、むしろ「見かけを疑う思考こそが幻想」と見るんですね。

こういった視点は、普通の思考習慣と正反対なので、最初は混乱しがちですが、その気づきの先にある自由さや解放感を少しでも感じられたらと思うのです。