セラピストとして日々行っている心理療法と非二元を対比して、両者の違いなどをはっきりさせておきたいと思います。
共通点:
• 苦しみや不安の原因を見つめるという意味では重なる部分がある。
• 「今ここ」に意識を向ける重要性を共有していることもある。
違い:
項目 | 心理療法 | 非二元(ノンデュアリティ) |
前提 | 「自我」が存在し、それを癒すことが目的 | 自我そのものが幻想、癒す必要すらない |
ゴール | トラウマの統合、自己理解、回復 | 分離の幻想が見抜かれること |
方法 | 対話・分析・感情表現など | 「すでにあること」への直接な指摘 |
時間軸 | 過去の原因や未来への希望を扱う | 過去も未来も思考。今だけがある |
セラピスト | 導き手・共感者 | 「導く誰かも、導かれる誰かもいない」ことが指摘される |
心理療法は「個人という前提」のもとに進められますが、非二元ではその「個人性」を真っ向から否定します。したがって、心の癒しや成長を目指すアプローチではなく、「癒すべき誰もいない」と気づくことがポイントです。
■ まとめ
• 心理療法: 個人の心を扱い、統合や癒しを目指す。
• 非二元: 個人という感覚そのものが幻想であり、癒しや目覚めも“すでにそれ”としてここにある。
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