奇想天外な非二元の話をするときに、それを初めて聞くような人になるべく分かりやすくニュアンスを掴んでもらいたいなと。
そんなときに、真っ先に思いつくのは寝ているときに見る夢に近い、という表現をすることがあるのです。
夢では、実在するものは何もないし、誰もいないし、本当には何も起きていないのです。それが非二元と同じなのかなと。
起きているように見えることは、すべて起きているように見えるだけ。全ては見かけだし、ただの現れに過ぎないのだと。
ただし非二元が夢でないのは明白なのです。というのも、もしも非二元が夢の中だったとしたら、目覚めた世界はどうなっているのか?
それも非二元でしかあり得ないと思うのですね。つまり、どこまで行っても、私たちが想定しているような、この物質世界は存在しないのです。
結局、非二元に気づくと、もうそれしかないということが決定するのです。完全に何もないし、誰もいないし、何も起きていない。
これこそが、本当の平安であり自由ということなのでしょうね。