非二元とは非無常だった

仏教の大切な言葉に、「諸行無常」という言葉がありますが、今回はここに鋭いメスを入れたいと思います。

非二元に気づくためには、リアルなものとアンリアル(イメージ)とを見分ける練習をしましょうということを言ってきました。

そして気づくと、実は私たちが認識しているこの世界はすべてがイメージでできているということに気づいたのです。

見分けるどころか、あらゆる事柄がすべてイメージ、幻想から作られていたということです。これは実を言ってショックでした。

リアルなものというのは、単にコレだけなので理解ができないのです。全く訳がわからないものなので、相手にできないのです。

「体験だけがリアル」と言っても、そのほとんどは認識や分析や比較などの幻想になってしまっているのです。

表現を変えて言えば、私たちが認識しているすべてに意味が含まれているのです。ところが、意味というのはリアルではない。

つまり、私たちが暮らしているこの世界とは、意味というイメージによって組み立てられたものだということです。

その世界のことを諸行無常と言っているのは、意味が無常性を作り出していたということですね。これはびっくりです。

ということで、逆に言えばリアルだけを相手にしている非二元というのは非無常だということになりそうですね。