自宅がある場所は、狭い路地に囲まれた住宅地なので、クルマで自宅に近づくと走るのにちょっと気を使うのです。
狭い道なのに、それなりに自転車や歩行者の数があるためです。先日もうすぐ家に着くという曲がりくねった道で、ちょうどタイミング悪く小さな女の子が歩いて来たのです。
すれ違うのに、できる限りゆっくり通り過ぎようと準備をしたのですが、その女の子が道路脇にある小さな駐車場の中に入ってくれたのです。
何か特別なことをしたというよりも、きっといつもそんなふうに相手を優先するようにしている子なんでしょうね。
そこで待機して当たり前のようにしているのです。これは助かったなあと思って、通り過ぎる時に手を挙げてありがとうのサインを送ったのです。
そうしたら、その子がちょっとびっくりした表情をしたのです。オーバーに表現すると、ドギマギしている様子。
きっと、大人からそういうサインを貰う経験が、これまであまりなかったのかなと。誰に教わるでもなく、きっとあの子はごく自然に自発的に譲ることができるのでしょうね。
私としても、こういうことは、年齢に関係なくありがとうを伝えるのは当然のことだよなと。日本もまだ捨てたものじゃないですね。