「直接の経験に留まる」とは?

非二元に気づいていくための検証・ワーク、つまり直接の経験に留まるということについて、色々とお伝えして来ました。

実際にそれがどんな意味を持っているのかについて書いていこうと思います。直接の経験に留まるとは、思考からやってくるどんな答えも使わないということ。

思考による記憶、概念、観念、イメージや想像などの情報を使ってしまうと、リアルな現実とはかけ離れた妄想の世界に入り込んでしまうのです。

例えば、「私がこの部屋のソファに腰掛けて、目の前にあるリンゴを見ている」という経験をしていると思っているとします。

日常的には、この経験は真実だと思っていますが、実はこの中のほとんどが思考によって作り上げられた経験なのです。以下に、例を挙げてみます。

・「この部屋」や「ソファ」あるいは「リンゴ」というのは、概念であり、そのような経験は起きていません。

・「腰掛けている」というのは、身体の状態を意味しており、そのような経験は起きていません。

・「目の前」というのは空間や位置を意味しており、そのような経験は起きていません。

・「私が〜〜見ている」という経験も起きていません。

リンゴを見るということだけでも直接の経験に留まると、色や形の経験だけが起きているということになるのです。

このように直接の経験に留まることができれば、非二元という現実が見えてくるということですね。