自分の中で、非常に重要な気づきへと繋がるかもしれない、でもまだ釈然としない事柄があるのですが、それについて書いてみたいと思います。
視覚についていうと、私たちは毎日毎瞬それこそ様々な色や形を体験し続けているわけです。色の種類も形の種類も無限です。
たとえば、白色を体験し、それが消えた後に、次に青色を体験したとします。このとき、直接の体験に留めるとすると…。
まず、最初の色の体験が起きているときに、それが白色であるという認識は直接の体験としては起きていません。
さらに、次の青色の体験が起きているときも、それが青色であるという認識は直接の体験としては起きていないのです。
となると、一体どのようにして異なる色の体験が起きていると感じることができるのでしょうか?
そもそも色の違いと言ってしまっているので、それは両者を比較する必要が出てきてしまうので、そこには必ず思考(記憶)が必要となるのです。
ここから分かることは、直接の体験だけがリアルだと言うならば、そこには色に限らず、あらゆる種類の「違いという体験」がないということになってしまうのです。
そしてこのことを拡大していくと、色という体験と音という体験の違いも消えてしまうのです。リアルな現実っていうものが、全く分からなくなってしまいますね。